ブランド再構築で伝統のアドミラルを刷新 1955年創業のスイス高級腕時計ブランドであるCORUM(コルム)は、この4月にジュネーヴで開催されている新作ウォッチの展示会「WATCHES&WONDERS 2026」に初出展。注目は、昨年から始動した原点回帰のリブランディングにより、同社の象徴であり海へのオマージュを表現した「アドミラル」コレクションのリニューアルで、ケース、ムーブメント、ブレスレットの至るまで全設計を一新して、直径39mmと36mmの2サイズ全11の新世代モデルとなる。 12角形ケースや国際海洋信号旗インデックスといった象徴的要素ベースに、デザインやバランス、視認性、装着感といった各要素を再検証。従来からの伝統的なイメージを維持しながらも現代にフィットするよう再設計し、ひと目で「アドミラル」と認識できるアイデンティティを保ちながらも、日常ユースでの完成度を高めたコレクションへと進化。具体的には、アイコンでもある国際海洋信号旗を従来のグラフィカルな表現から立体的なトラペーズ(台形)型アプライドインデックスへと変更し、光の反射によって奥行きと高級感、判読性を獲得している。
現代に蘇るレマニア2310の設計思想 パテック・フィリップの製造責任者など、時計業界で約30年のキャリアを積んできた時計師ジャン=マルク・フュルーリーが、2020年に自身の名を冠して創業したマニファクチュ―ルブランド「Jean-Marc Fleury(ジャン マルク フュルーリー)」は、スイス・ジュネーヴで開催されている独立時計メーカーの祭典「TIME TO WATCHES 2026(4/14-19)」において新作2種を発表した。 いずれも同ブランドが2024年に発表した「クロノグラフ FXR-4」の新バージョンで、1942年に開発された手巻きクロノグラフムーブメントの金字塔と称されるレマニア2310の設計思想を継承した自社製キャリバー「FM04」を搭載している。 今回披露された新作の「クロノグラフ FXR-4」には、ローズゴールドケースにアンスラサイトダイアルを組み合わせて静謐な美を追求した限定エディションと、1994年の世界バラ会議で殿堂入りに選出された象徴的なバラの品種「ジャスト・ジョーイ」からインスピレーションを受けたコッパーダイアルモデル、柔らかな光を含んだ砂のよう
オートモービルカウンシル2026を見学しに、幕張メッセに行ってきました。今回久しぶりにお邪魔したのには、理由があります。実は現在発売中のティーポ4月号で、トライアンフ・スピットファイア・ル・マン・クーペのワークスカーを取材したのですが、せっかくならライバルのオースチン・ヒーレー・スプライト・ル・マンも取材したいと、コーギーズさんにお願いしたのですが、イベント参加に向けてメンテナンスをしているとのことで、取材は実現しませんでした。それが今回メンテが終了し、もう一台ミニ・マルヤマさんがお持ちの同型車、さらにセブリング仕様とタルガフローリオ仕様を加えて、4台のワークスカーが集結するとのことで、拝見しに行ったのです。こんなに豪華な展示は、イギリスのイベントでも見たことがありません。素晴らしいものを見せていただきました。 「レストモッド」が今回のテーマのひとつとのことで、シンガー・ポルシェの他、ランチア・デルタやスバル・インプレッサのレストモッドも展示。これも新たなクラシックカー文化の潮流ですね。 いつもティーポの取材でお世話になっているコレツィオーネさんは、フェラーリ・デイトナやアルフ
愛知県東部と静岡県西部を舞台に、ワンデイで行われるクラシックカー・ラリー・イベントのジーロ・ディ三河~遠州。今年5回目の開催で、私は第3回からスタート&ゴール時の車両紹介アナウンスなどを担当しています。昨年からスタート&ゴール地点が、日本三大稲荷のひとつである豊川稲荷となり、より多くの方に楽しんでもらえるイベントになりました。 因みに豊川稲荷は正式には円福山 妙厳寺という曹洞宗の寺院で、豊川吒枳尼真天(だきにしんてん)という白狐に乗り稲穂の束を担いだ天女が祀られていることから、神道の稲荷信仰と習合して豊川稲荷と呼ばれるようになったそう。本殿の前には大きな鳥居があり、少し不思議な感じがするお寺さんです。 今回は、オフィシャルカメラマンの奥村純一さんと一緒に、お友達の紀伊修平さんの1964年式ルノー・ドーフィンに便乗させてもらい、愛知県までを往復してきました。紀伊さんがゴルディーニばりにチューニングしていたこともあり、僅か850ccの小さなセダンにおじさん3人と機材や荷物がギューギューだったにも関わらず、ドーフィンは快調に走ってくれました。また一人で運転手を務めてくださった紀伊さんに
マクラーレンは現在、F1やインディカーシリーズを運営する「マクラーレン・レーシング」と、ロードカーの開発・生産を担う「マクラーレン・オートモーティブ」の2部門で構成されている。 フェラーリやロータスと同様、モータースポーツを礎にロードカーを生み出してきた、数少ないメーカーのひとつだ。かつては「マクラーレン・カーズ」の名のもと、1992年に初のロードカー「F1」を世に送り出した。ゴードン・マーレーが手掛けたそのマシンは、並列3人乗りという独創的なレイアウトと、圧倒的なパフォーマンスで世界を驚かせた。 さらに、そのF1をベースとしたレーシングマシン「F1 GTR」は、ル・マン24時間レースをはじめとする世界の舞台で輝かしい戦績を残し、マクラーレンの名を不動のものとした。 その後しばらくロードカーの展開は途絶えるが、2011年、「マクラーレン・オートモーティブ」として再始動。自社開発のシャシーとエンジンを備えた「MP4-12C」を皮切りに、再びロードカー市場へと本格参入を果たす。以降、送り出されるモデルはすべてスポーツカーであるという点にも、このブランドの哲学が色濃く表れている。
ポルシェ911が高くなった。もちろん、元々中古車市場でも高値安定だったが、我々クルマ好きが算定する、乗った時の喜び、保有した時の満足感の対価としての価値を遥かに超える、恐ろしい値段になっている。 円が弱くなって久しい昨今では、海外のインフルエンサーの動画や実車オークションの模様などをSNS経由で眺めているとポルシェを問わず、「あ!これ日本にあったやつじゃない?」的な個体に出くわすことも珍しくない。そして皮肉なことに、走ってこそ真価がわかる、走ってなんぼのハイパフォーマンスモデルに限って、資産価値的な面に重きが置かれ、走行距離が何百キロみたいな、新古車が出てくるわ出てくるわ。乗らずに寝かせて価値が上がるのを待つのが鉄則的な。昨今巷を賑わす「転売ヤー」の、桁が異次元に違うことが実車の業界でも起きている。 そんなこともあって、庶民にとっては無縁ないわゆるスーパーカー/ハイパーカーを普通に思う存分乗って楽しんでいるオーナーを見ると、妬みとよりも先に、何だか嬉しくなったりもする。クルマも嬉しそうに見えるのはたぶん気のせいだと思うが。 ほんの10数年前までは、911で高いのは空冷期のモデ
1954年に開催された『第1回全日本自動車ショウ』を原点とする『東京モーターショー』が、コンセプトも新たに『ジャパンモビリティショー(JMS)』へと昇華されてから3年の歳月が経過した。JMSの第1回は2023年、第2回は2025年に開催されたことは記憶に新しい。いずれも新時代を予感させるクルマ、否、モビリティが多数展示されたが、その2回のJMSを振り返ってみて、はっきりと意識下に残っている、車名もしっかりと記憶しているモビリティはどれくらいおありだろうか。次期型日産GT-Rのようなクルマも話題を呼んだが、その名称は記憶にあるだろうか? ここでその答え合わせをするつもりは毛頭ないが、そんな数多のモビリティの中にあっても、おそらくクルマ好きの脳裏にその姿かたちと車名をしっかりと刻んだものとして、3年前のことではあるがマツダのアイコニック SPの名を挙げることに多くの方が賛同してくれるのではないかと思う。 アイコニック SPの姿をひと目見ようとクルマ好きがマツダブースに押し寄せ、あるいは本項をお読みの方ならその順番待ちの列に並んだ、という記憶をお持ちの方も居られることだろう。 マ
GT-Rばかりが収められたガレージ15軒を収録した「松田次生のGT-R GarageLife2」が3月31日に発売。2026年度から監督も務める松田さんが、実際にGT-Rが入ったガレージを訪問しオーナーとクルマの話、ガレージの話を伺う企画の1冊。 日本をはじめ、台湾、タイ王国のGT-Rのガレージを収録。そしてSUPER GT2025のレースシーンもお届け。 スペシャル対談としてMINI GT、日下エンジニアリング、REBDEZVOUSの社長との対談も収録。GT-Rファンをはじめ、松田次生さんのファン、GarageLifeのファンまで楽しめる内容の濃い1冊をお届けする。 Amazon.co.jp: 松田次生のGT-R GarageLife2 (NEKO MOOK) : ガレージライフ編集部: 本Amazon.co.jp: 松田次生のGT-R GarageLife2 (NEKO MOOK) : ガレージライフ編集部: 本このブランドからこの著者から
現在発売中のティーポ4月号(405号)の巻頭特集取材のために、東京から神戸と岐阜にクルマで往復した際のこと。取材日は2月上旬で、数日前に東京でも雪が降ったため、積雪の心配のある岐阜方面に行くこともあり、スタッドレスタイヤを履いたクルマがいいだろうということで、奥村カメラマンが最近足として使っている20年程前のスズキ・アルトで行くことにしたのです。 数日前の雪の日にもこのアルトで千葉まで取材に行っていたので、「まぁ大丈夫だろう」と思ってはいましたが、往復で1300km程を2日半で移動、それも中古ならぬ大古車に近い軽自動車でというのは、さすがに少し不安でもありました。 奥村さんのアルトは、2004年から2009年に作られた6代目モデルで、54psの660cc直3DOHC NAエンジンを搭載するFFの5速MT仕様でした。 はい、ここでティーポ読者の皆さん、アルトが今何代目モデルかおわかりでしょうか? 普段から軽自動車にお乗りの方ならご存知でしょうが、私も含めて「あんまり興味がないからわからない」という方が多いのではないでしょうか? 実はロングセラーのアルトは、1979年発売の初代(4
銀座の上空を貫くKK線に、200台以上の空冷ポルシェが集結!展示車両の総額は100億円を超えるとみられるポルシェの祭典
ティーポ編集部員でレースアナウンサーのナカジ~こと中島秀之です。ティーポは現在販売中の2026年4月号を最後に、定期発行ではなくなり、不定期発行誌となります。そこでこのTipo WEBで、日々の気になったことや、取材裏話、イベント紹介、アナウンスのお仕事紹介などを行う「ナカジ~のティーポ的コラム」を始めていきます。よろしくお付き合いください。 さてティーポ最新号の巻頭特集のテーマはライトウェイト・スポーツカーで、私はオーナーさんの取材を中心にいろいろ原稿を担当しています。その中で、1964年のトライアンフ・スピットファイア・ル・マンの取材は、ちょっと興奮ものでした。 というのも、このワークス・スピットファイアは誌面でも触れたように、カーグラフィック誌1980年4月号に掲載された個体そのもので、当時浪人生だった自分はヒストリックカーへの興味が増していた時期だったため、「うわ、カッコいいなぁ」と思って見ていました。その後某自動車メーカーのサラリーマンになって数年した頃、カー・マガジン誌1989年2月号に掲載され、Bowさんの表紙絵と共に「やっぱりカッコいいなぁ」と、改めて思ったものです
今シーズン、日本国内で新たにスタートするワンメイクレースが「CATERHAM CUP JAPAN」だ。本国イギリスのケータハムは、長年にわたりクラブマンレースを支えてきた歴史を持ち、ライトウェイト・スポーツカーの楽しさをモータースポーツの現場で育んできたブランドだ。その思想が、いよいよ日本でも本格的なシリーズとして動き出す。 イギリスでは初心者からエキスパートまで、ドライバーのレベルに合わせた複数クラスが用意されているが、初年度となる今シーズンは1クラスのみでの開催となる。シンプルなレギュレーションの中で、まずは〝モータースポーツの楽しさ"を共有する場としてスタートする。 使用される車両はセブン170Rをベースに、本国FIAレギュレーションに準拠したロールケージなどを備えたワンメイク仕様。フルハーネスやサイドネットといった安全装備を追加する以外は、基本的にほぼストックのままレースが行われる。通常であればサスペンションなどの強化が求められそうなものだが、セブンは軽量であるためほぼノーマルのままでも十分に対応可能だという。余計なパワーや過剰なグリップに頼らず、マシン本来のバランスで勝負
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