【モデルカーズ】今年で40周年!元祖マルチパフォーマンス・スーパーカーここにあり【Porsche 959 S】
スーパーカーブームのほとぼりも冷めようとしていた1980年代前半、FIAが定めた競技用車両規定のグループB規格を睨んで2台のスーパーカーが誕生した。1台はポルシェ959、もう1台はフェラーリ GTOである。
ポルシェ959は1986年(プロトタイプの発表は1983年)、フェラーリGTO(288GTO)は1984年に発売されている。どちらも性能は超一級、奇しくもグループCカー譲りのツインターボエンジンを搭載している。


Photo:Porsche NEWS ROOM/Ferrari Media Centre

敢えて誤解を恐れずに言うならば959はハイテク、288GTOはオールドスクールだった。両者を比較することにあまり意味は無いが、288GTOが1960年代に誕生したミッドシップ系スーパーカーの究極進化形だとすれば、959はスーパーカーというものの定義自体を大きく変えてしまった。スペックや最高速度(本当に317km/hを誇った)がスーパーなのは当たり前、そこに“天候や路面状況にとらわれることなく、誰にでも扱える”という新たな要素を付け加えてみせたのだ。

R35型日産 GT-Rが2007年に発表された時のコンセプトとして掲げられた「マルチパフォーマンス・スーパーカー」というのが959を説明するにはもっともしっかりくる。R35の先祖であるBNR32型GT-Rを開発するための資料として日産が959を保有していたというのはよく聞く話だが、959はとっくの先にマルチパフォーマンス・スーパーカーの次元に達していたのだ。



ポルシェ959を語る上で、一番カギとなるのが、4WD技術だ。路面状況を選ばずに4輪でガッチリと路面を掴み、なおかつコントロール性を高めるためにはフルタイム4WDが有用で、速く走るためには強力なターボエンジンが必要不可欠。それはすでにラリーシーンにおいてアウディが実証していた。ポルシェのフルタイム4WDシステムは前後のトルク配分をコンピューターが可変させるPSK(Porsche-Steuer Kupplung)と呼ばれるもの。結局、959はグループB規格が廃止されたことを受けて、モータースポーツでの目立った活躍は出来なかったものの、そこで培われた技術は1989年登場の911の第三世代、964のカレラ4の登場に繋がった。

メイクアップがモデルカーの題材に選んだのは959Sと呼ばれる高性能仕様。ただでさえスーパーな959の半水冷(ヘッドが水冷、シリンダーブロックが空冷)2.8リッターツインターボ・フラット6を大径タービンでさらにパワーアップさせる一方で、エアコンや後席、車高調整システムなどを省いて軽量化し、何と339km/hの最高速を叩き出している。
モデルは959Sの特徴であるリアシートレス、かつロールバーの組まれたインテリアがポイント。シートベルトもポルシェのワークスレースカーに見られる『AUTO FLUG』製のものを再現している。ボディ形状の秀逸さはメイクアップならではのもので、959の雰囲気を手のひらサイズの1/43の世界に巧みに落とし込んでいる。
ボディサイドの見慣れないストライプだが、こちらはポルシェミュージアムに展示されている個体に装着されているものとなる。細部を追ってみてもタイヤがしっかりとDUNLOP DENLOC SP SPORT D40/M2を履くなど、抜かりない。959は今見ても古さを感じさせないが、もう40年モノのヒストリックカーになったのだ。
■メイクアップ ポルシェ 959 S 商品ページ
https://www.makeupcoltd.co.jp/products/detail/1926

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