【ガレージライフ】リノベで手に入れた巨大ガレージ。 そこに並ぶのは最終モデルのGT-Rたち。

工場跡地を大胆にリノベーションし、巨大なガレージへと生まれ変わらせたX さん。 シャッターを開けると現れるのは23 台の愛車。 その中心には、仕様違いのGT-R が並び、静かに輝いていた。

【ガレージライフ】リノベで手に入れた巨大ガレージ。 そこに並ぶのは最終モデルのGT-Rたち。
4 台のGT-R のテールライトが並ぶ、 Xさんのガレージ。個人が1 人で所有する光景としては、かなり稀といえる。
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中国地方の中核都市。その沿岸部に近い準工業地帯に、ひときわ大きな倉庫がある。かつて自動車整備工場として使われていた建物だという。シャッターがゆっくりと上がる。すると次の瞬間、そこには思いもよらない光景が広がっていた。整然と並ぶクルマたち。その数、実に23 台。そしてガレージの中央には、まるで主役のように4 台のGT-R が並んでいた。ここはX さんが所有するガレージだ。かつて自動車整備工場として使われていた築40 年ほどのスレート造りの建物を購入し、ガレージとして生まれ変わらせた空間である。もともと整備工場だったため、リフトや水回りといった設備が残されており、「ガレージとして使うにはちょうどいいのでは」と考えて購入を決めたという。ところが、実際のリノベーション作業は想像していたよりもはるかに大がかりなものだった。

X さんのガレージに並んだGT-R は最終モデルばかり。Premium Editionの販売は25 年モデルのみ。T-spec 専用のミレニアムジェイドとミッドナイトパープルのT-spec やGT-R NISMO Special Edition とストーリーのある4台だ。

まず工場内に残されていた設備や機材をすべて搬出し、2 階の事務所に残されていた書類や備品なども整理· 廃棄。建物の中身をほぼ“ドンガラ”にするところから作業は始まった。『三和シヤッター』製のサンオートAD を3 枚設置。壁面はホワイトのパネルサイディングで覆い、空間全体を明るい印象へと整えていった。また、工場時代に設置されていたリフトは取り外して売却し、床面は既存の塗装を活かしながらフラットに整えた。そしてもうひとつの課題が、工場特有の暗さだった。採光が少なく、ガレージとして使うにはやや閉塞感がある。そこで壁面の一部にポリカーボネートパネルを採用し、自然光を取り込む構造へ変更。室内は一気に明るくなり、開放感のあるガレージ空間へと生まれ変わった。こうしておよそ9カ月をかけ、廃工場はクルマ好きの理想ともいえるガレージへと変貌を遂げたのである。

X さんのガレージに並んだGT-Rは最終モデルばかり。Premium Editionの販売は25 年モデルのみ。T-spec 専用のミレニアムジェイドとミッドナイトパープルのT-specやGT-R NISMO Special Editionとストーリーのある4台だ。

現在、このガレージにはメルセデス· ベンツやポルシェをはじめ、さまざまなクルマが収められているが、その中心にあるのがGT-R のコレクションだ。「ストー
リーのあるクルマが好きなんです」。そう語るX さんが特に惹かれたのが、2025 年モデルをもって生産終了を迎えたGT-R だった。4 台のGT-R は湾岸ブルーのボディカラーとブルーヘブンの内装のPremiumEdition。T-Spec 専用色のミレニアムジェイドのPremium Edition T-spec。T-spec 専用色の伝説的カラーのミレニアムジェイドのTrack Edition engineerby NISMO T-spec。そして日本で唯一ともいえる2026 年登録のNISMO Special Edition。すべて仕様の異なるモデルであり、これだけのバリエーションを個人で揃えるケースは極めて珍しい。松田次生さんも、そのラインアップに驚きを隠さない。「このバリエーションを個人で揃えている方には、なかなかお会いしたことがありませんね」特にPremium edition T-spec
は、NISMO と同様に高精度重量バランスエンジン部品を採用するモデル。ピストンリング、コンロッド、クランクシャフト、フライホイール、クランクプーリー、バルブスプリングといった主要部品が厳密にバランス取りされた特別仕様で、GT-R の完成度をさらに高めた一台として知られている。

ホワイトの壁面がかつての工場だったことを忘れさせる爽やかな空間。撮影時、ガレージにはクルマが23 台収められていた。

つまり、このガレージに並ぶGT-R は単なるコレクションではなく、それぞれが“物語”を持つ特別なモデルなのである。「これくらい広いガレージがあれば、自分のクルマも一か所に集められるんですがね」松田さんはそう言いながら、建物の造りや使い方を興味深そうに見て回っていた。クルマ好きにとって、安心して愛車を保管できる場所があるということは、それだけで新しいクルマを迎え入れる理由にもなる。

23 台のクルマはすべて車検を取得し、いつでも走り出せる状態で並んでいる。そしてその中心には、4 台のGT-R だ。ここはまさに、GT-R GarageLife と呼ぶにふさわしい空間だった。

ガレージの2階には事務所として使われていたスペースがあり、冷暖房も完備。現在は使用していないが、2階からクルマを眺めることができる。

PLANNING DATA

所在地_ 中国地方
施主_X さん
敷地面積_ 約150 坪
ガレージ面積_ 不明
外装仕上げ_ スレート
愛車_2025 年 日産GT-R Premium Edition
   2025 年 日産GT-R Premium Edition T-spec
2025 年 日産GT-R Track Edition engineered by NISMO T-spec
2026 年 日産GT-R NISMO Special Edition 

OWNER'S CHECK

■一番気にいっているところは?
分散して保管していたクルマを1か所に集約でき、無駄な移動時間が減ったこと。
■ちょっと失敗したところは?
クルマが欲しくなるとつい購入してしまうので、さらにガレージを探すことになりそう。
■次の夢はなんですか?
10 年後、20 年後にもクルマの記録が残るよう、このコレクションを大切にしていきたい。

Photo/Masatake-ISHIKO

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