ティーポOBの嶋田智之さん【アルファロメオ・ジュニア】緊急試乗リポート!【前編:エレットリカ】

ティーポOBの嶋田智之さん【アルファロメオ・ジュニア】緊急試乗リポート!【前編:エレットリカ】
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ジュニア、結構いいぞー!

ハイブリッドもピュアEVも、どっちも結構いいぞー!

……いや、最近ではほぼなくなったけど、ちょっと昔は“WEBに原稿を書くときには結論を先に書け”なんて言われることが多くて、それを思い出したから今さら従ってみた。なぜ思いだしたのかと言えば、僕自身が結論を急いで皆さんにお伝えしたかったから。ついに日本デビューを果たしたアルファロメオ・ジュニアにいち早く試乗することができ、期待以上に楽しく気持ちよかったから、おかげで思いのほかゴキゲンなのだ。われながら単純な男だと思うけど。

ジュニアについては、おそらく皆さんも御存知のことだろう。上陸したてのホヤホヤだから、ちょうどいろいろな自動車サイトやニュースサイトなどを賑わせてるタイミング。なので、ここではネチネチと概要を掘り下げるようなことはしない。しないんだけど、知らない人もいるんじゃないか? とちょっと不安になったりもするので、軽くおさらいだけしておこうか。

ステルヴィオ、トナーレに続いくアルファロメオ第3のSUV、それがジュニアである。2019年までのミト、2021年までのジュリエッタの流れを汲むひさびさ登場のコンパクト・アルファであり、アルファロメオ第2の電動化モデルでもある。ジュニアの名のもとに“エレットリカ”と呼ばれるバッテリーEV(以下、BEV)と、“イブリダ”と呼ばれる48Vマイルドハイブリッドのモデルがラインナップされていて、もちろん日本国内の展開もその2本立てだ。日本ではBEVの普及状況などを考えてひとまずはイブリダをメインストリームに据えるようで、ふたつのグレードとひとつの特別仕様でのスタート。エレットリカは1グレードでのスタートとなる。ただ、ジュニアも元はeCMPプラットフォームを用いたBEVとして開発がスタートしているし、昨年お呼ばれして参加させていただいた国際試乗会ではジュニアの最強モデルであるBEVの“ヴェローチェ”のみの試乗だった。なので、ここはひとつ、BEVのエレットリカからお話を進めさせていただこう。

ぶっちゃけ、今回この“プレミアム”というグレード名を持つ標準版BEVモデルというべきエレットリカに試乗するにあたって、僕はそれほど大きな期待を抱いてはいなかった。280psと345Nmを発揮し、シャシーも特別な仕立てとなるヴェローチェ、つまり最もすごいジュニアを体験して感銘を受けちゃってるからだ。54kWのバッテリーを積んでWLTPモードで最大494kmの航続距離を得られるのはいいとして、パワーとトルクは156psと270Nmだから、もしかしたらちょっと物足りないないかも? ぐらいに思っちゃってたところもあった。
うーむ……ナメてました。謝ります。ごめんなさい。

走りだしてみると、これってホントに156psだっだっけ? と軽い疑念が湧いてくるぐらいの力強い加速を見舞ってくれたのだ。立ち上がり加速も充分、伸びも充分。スピードもしっかりついてくる。BEVでときどき出くわす唐突にトルクを立ち上げて強力な加速感を演出するようなわかりやすい=わざとらしい制御にはなってなくて、右足の加減によるトルクコントロールのしやすさがあって扱いやすいと感じたりするのに、そこからグッと右足を踏み込んでいくと、あくまでも自然に感じられる範疇で気持ちよくパワーやトルクを解き放っていきながら、しっかり素早く確実に速度を積み上げていく、といえばいいか。とにかくパフォーマンス的にはしっかり満足できるレベルにあって、ヴェローチェ、いらないんじゃないか? なんて思った瞬間すらあったほどだ。

このパワートレーン、同じステランティス・グループの中のフィアット600eやジープ・アベンジャーとスペック的にも共通なのだけど、姉妹たちよりどことなく速い気がするしスポーティさを強く感じるのは、モーターの制御に手を入れ直してたりするのか、単にアルファロメオに乗ってるというプラシーボ効果でそう感じるのか、何もアナウンスがないから正確なところはわからない。けれどスピード感やテイストといった部分は、パワートレーンのみならず車体だとかサスペンションだとかを含めたクルマの総合力が作り上げるもの。さまざまなパートにアルファならではの手が入ってるわけだから、そんなふうに感じれられても不思議はないだろう。

例えばハンドリング。いかにもBEVらしい重心高の低さや重量バランスの良さがはっきりと効いて、素直に素早くコーナーを駆け抜けることができるところは姉妹たちと変わらない。ところが、味つけが明らかに異なってるのだ。姉妹たちよりサスペンションが引き締められてるのは確かだけど、といってガチガチとした硬質で下品な感触はまったくなくて、しっとりと滑らかによく伸び縮みする。だから4つのタイヤそれぞれに掛ける荷重をアクセルやブレーキのペダル操舵でコントロールしていきやすい=クルマに“こう曲がりたい”という意志を伝えやすく、当然ながらそれに忠実に応える懐の深さも持ちあわせてる。車体を適度にロールさせ、動きを適度なところで抑え、そのロールを上手く利用しながら綺麗にコーナーを曲がらせてくれるのだけど、そんなところに昔ながらの“らしい”テイストが見てとれたりして、僕はかなり嬉しくなった。街でも高速道路でもワインディングロードでも、BEV+アルファロメオの楽しさや気持ちよさ、美味しさを存分に味わうことができて、だいぶ満足感が高いよな、なんて思えたのだった。

【後編イブリダに続く】写真:山本佳吾 Keigo Yamamoto

ALFA ROMEO JUNIOR ELETTRICA 商品サイトhttps://www.alfaromeo-jp.com/models/junior-elettrica

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【試乗インプレッション】改めてロータスの進化が感じられるエミーラの味わい深さ【ティーポ編集部310】
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【試乗インプレッション】改めてロータスの進化が感じられるエミーラの味わい深さ【ティーポ編集部310】

LOTUS EMIRA Type131ことロータス・エミーラは、エリーゼ/エキシージ/エヴォーラの流れを汲む後継モデルとして、アルミ押出材によるバスタブシャシーを採用し、2021年にワールドプレミアされた。日本導入は2023年からとなる。 パワートレーンは、トヨタ製3.5リッターV6スーパーチャージャーと、AMG製2リッター直4ターボの2種類を設定。前者には6速マニュアルとトルコンAT、後者には8速DCTのみの組み合わせとなる。そしてこのエミーラは、ロータス70余年の歴史において「最後の内燃機関モデル」として登場したことでも注目を集めた。 現在ロータスは、スポーツモデルをイギリスで、それ以外のSUVやセダンといったライフスタイルモデルを中国で生産している。ジーリーグループ傘下となって以降、2019年には創立80周年へ向けた中長期計画「VISION80」を発表。その象徴としてハイパースポーツEVのエヴァイヤを送り出し、EVフルラインナップ構想を掲げた。しかし近年は世界的なEV需要の伸び悩みもあり、計画の見直しが進められているのが実情だ。 そうした背景もあり、日本市場でもここ数年

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本国発表から4年後の2002年、日本に初めて導入されたルノー・カングー。以来、3世代20年以上にわたり、日本でもユーロ・ミニバンという独自のポジションを築いてきた。ついには本国に「クルール」といった日本専用の特別モデルを用意させるほどの人気を獲得。優れたユーティリティと独創的なデザイン、そして道具としての使いやすさに加え、走りの評価が高いことも、その支持を支えてきた理由のひとつだろう。 そんな日本におけるユーロ・ミニバンのパイオニアも、気づけばこの5年ほどは販売台数においてはシトロエン・ベルランゴの後塵を拝している。ステランティス勢はプジョー・リフターやフィアット・ドブロを含めたフルラインナップに加え、ロングボディの7人乗りも揃えるなど盤石の体制を構築。一方のカングーも本国で展開していた7人乗り仕様「グラン・カングー」の導入が待たれていたが、ようやく日本でもその販売がスタートした。 グランカングーの見どころを紹介していこう。まず注目したいのは、ショートボディ比で全長420mm延長、ホイールベースも385mmストレッチされている点だ。ライバルであるシトロエン・ベルランゴ・マックスは、

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新たに国内導入されたフィアット600ハイブリッド。ロングツーリング試乗記【前編】はモデル解説が中心となったが、この後編では最終目的地である岡山国際サーキットまでの試乗インプレッションをお届けしよう。 早朝に東京都内の編集部を出発したものの、すぐに祝日・海の日を含む3連休の大渋滞に捕まってしまった。だがストップ&ゴーの繰り返しでも、モーターのスムーズな発進のおかげでギクシャク感がなく、渋滞時特有のストレスを感じさせない。アクセル操作によってエンジンへの切り替わりも穏やかで違和感は少ない。さらにアダプティブ・クルーズ・コントロールを作動させれば、前走車に合わせて完全停止まで自動でこなしてくれる。渋滞の長い首都高3号線から東名高速道路では、この装備のありがたさを改めて痛感した。 御殿場を過ぎて渋滞を抜けると、ようやく高速巡航へ。アベレージ速度の高い第二東名では基本はエンジン主体だが、必要に応じてモーターが加勢し、加速に厚みを加える。6速DCTは節度あるシフトフィールを持ち、パドルシフトでのマニュアル操作にもキビキビと応答。追い越し車線での加速は軽快で、長距離移動に十分な余裕を感じさせ

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【東京→岡山・長距離試乗】フィアット600ハイブリッドで600Kmを走る!【前編】

昨年9月に日本に導入されたフィアット600e(セイチェント・イー)。日本での発表会には、フィアット・ブランドのチーフデザイナーであるフランソワ・ルボワンヌ氏が来日した。彼が語ったのは「BIG SMILE」というデザインコンセプト。まるでキャラクターの顔を描くようにフロントフェイスを造形し、街で出会った瞬間に思わず笑顔になれる存在を目指したという。確かに、ヘッドライトやグリルの造形には柔らかさと親しみやすさがあり、愛嬌を感じさせる。ボディ全体に対するボンネットの比率やリアハッチの傾斜は、初代セイチェントのDNAをしっかりと受け継いでおり、フィアットが長年培ってきた「誰もが笑顔になる愛嬌あるデザインと、優れた実用性の両立」という哲学が反映されているように思う。 フィアットといえば500(チンクエチェント)やパンダといった小型車でよく知られるが、600(セイチェント)は500とコンパクトSUVの500Xとの間に位置するモデル。クロスオーバーが主流となる今の市場にあっても、フィアットはあくまで「日常を楽しく彩る道具」としてのキャラクターを忘れていない。流行のクロスオーバーとは一線を画す、親