[ナカジ~のティーポ的コラム08]ニュルブルクリンク24時間レースに新たなトレンドか!?

[ナカジ~のティーポ的コラム08]ニュルブルクリンク24時間レースに新たなトレンドか!?
24時間をノートラブルで走り優勝したWinward Racingの80号車メルセデスAMG GT3。フェルスタッペンも乗った僚機3号車は、トラブルのため最後1周だけ走ってタンデムゴールを飾りました。Photo:Mercedes Benz

2026年5月16~17日に、第54回ニュルブルクリンク24時間レースが、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われました。自分は長い間このレースの実況を担当しており、今年もスポーツ専門チャンネルのJ SPORTSでスタートから5時間と、ゴール前1時間半ほどの実況を担当しました。
今年は4度のF1チャンピオン、マックス・フェルスタッペンがメルセデスAMG GT3で参戦したため、30万人以上の観客が現地を訪れ、大混雑だったようです。

そのフェルスタッペンですが、いやぁ凄かった! ニュルの狭いコース幅に関係なく、前走車を次々オーバーテイクしていく技は、さすがF1チャンピオンで、このレースを見慣れている我々も驚きの声を挙げざるを得ませんでした。残念ながらマシントラブルで後退してしまいましたが、ファンを楽しませてくれたことに感謝です。

優勝した80号車の、エンゲル、シュトルツ、シラー、マルタンの4ドライバー。Photo:Mercedes Benz

優勝はそのフェルスタッペン車と同チームの80号車メルセデスAMG GT3で、メルセデスAMGは10年ぶり3度目の優勝。予選で名手マロ・エンゲルがクラッシュさせましたが、決勝はノーミス、ノートラブルの見事な優勝でした。
ところでこのレースは、これまでもユニークな車両が参加したきたことで有名です。かつてはオペル・マンタが、そして今は古いダチア・ロガンがマスコット的に愛されたりしています。そんな中、今年は新たなトレンドといってよい、古いマシンでのチャレンジや、変わった車種での挑戦がいくつかあって、ファンを熱くさせてくれました。

まず古いマシンでのチャレンジですが、AMGの創立者で旧DTMの主催者でもあったハンス・ヴェルナー・アウフレヒト氏のHWA社が作った、メルセデス・ベンツ190E 2.5-16 EVO. Rが3台も出場しました。このクルマ、古い190Eをベースに、現代の技術を取り入れて再生産された、いわゆるレストモッドで、ロードカーは3リッターV6ツインターボ/450psエンジンを搭載し、100台限定で販売される(85万ユーロ/1億4450万円)そうです。今回レースに出場したのはそのサーキット仕様で、こちらは552psエンジンと6速シーケンシャルミッションを装備し、各部はレース用に仕立てられたもの。なんと15台限定で販売もされるそうです。

今回HWAのエントリーでニュルに姿を見せた3台は、いずれも1990年代初頭のDTM出場車両のリバリーを再現しており、オールドファンを涙させました。しかも12名のドライバーの中には、クラウス・ルドヴィッヒの子息ルカ・ルドヴィッヒ、ロランド・アッシュの子息セバスチャン・アッシュ、ヨアキム・ヴィンケルホックの甥のマルクス・ヴィンケルホックという、旧DTM出場ドライバーの身内の他、ブルーノ・スペングラー、ジェイミー・グリーン、レンガー・ファン・デル・ザンデといった新DTMで活躍したドライバーも含まれていました。
このDTMカーが現役の時代にはニュル24時間に参戦していないと思いますが、それでも中継画面に映るたびに、「カッコいいなぁ」とつい見惚れてしまいました。またプライベートBMWのチームが、GT3としては2世代前のモデルであるZ4 GT3(EVO 2013)を使って参戦していました。10年以上前のモデルはホモロゲが切れているはずですが、ニュル24時間は特例で出場できるようで、ヨーロッパではこうした旧いGT3車両のレースも企画されているとのことなので、今後レストモッドや旧GT3車両で参加するチームが増えるかもしれません。

一方もうひとつの変わった車種での挑戦は、HWA Evoなどと同じSP-XクラスにBMW M Motorsport(ということはワークス)がエントリーした、BMW M3 Touring 24hです。このクルマ、最新のM4 GT3 EVOのパワートレインやパーツを、M3ツーリング(ワゴン)に移植し、新たにボディパーツなどを開発して仕上げたもの。BMW契約ドライバーが走らせたところ、ほぼノートラブルで走り切り、なんと総合5位、BMWのエースカーであるROWEチームの99号車に次ぐ順位でゴールしてしまったのです。ワゴンのレースカーというのは1994年のボルボ850BTCC仕様などいくつか前例はありますが、ここまで速いレースカーのワゴンは初めてではないでしょうか? しかもこのクルマの開発は、エイプリルフールのジョークで画像を発表したことがきっかけで実現したというから最高です。
そんなわけで、レースそのものも面白かったのですが、それ以外にも見どころがたくさんあった、今年のニュルブルクリンク24時間レースでした。

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PAS社開発の統合型アクティブ・ノイズ・コントロールを新型エルグランドが量産車初搭載
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PAS社開発の統合型アクティブ・ノイズ・コントロールを新型エルグランドが量産車初搭載

車載インターフェイスおよびインフォテインメントのグローバルサプライヤーである、パナソニック オートモーティブシステムズ(PAS)社は、シリーズハイブリッド車のロードノイズとエンジンノイズの双方に対応する世界初の統合型アクティブ・ノイズ・コントロール(ANC)を開発。新型日産エルグランドのXグレードとGグレードの標準オーディオ仕様に量産車として初採用となった。 このシステムは、車両走行時に車内に伝わる路面からの振動に起因するロードノイズおよびエンジンから伝達される振動に起因するエンジンノイズをリアルタイムで低減するもの。従来はロードノイズとエンジンノイズは、それぞれの周波数特性に応じた異なる制御が必要とされ、特にロードノイズは、路面状態や車速に応じて周波数や振幅が複雑に変化するランダムかつ広帯域なノイズのため、リアルタイム制御が難しいとされてきた。今回、新型エルグランドに搭載された技術では、広帯域の騒音に対応可能なANCを開発したことで、走行条件に応じて変化するロードノイズおよびエンジンノイズの騒音に柔軟に対応し、高精度なノイズ低減が可能となり、車内の静粛性向上に貢献するとのこと。

【モデルカーズ】あれから約半世紀、スーパーカーブームに何を思う【Lamborghini Countach LPI 800-4】
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【モデルカーズ】あれから約半世紀、スーパーカーブームに何を思う【Lamborghini Countach LPI 800-4】

漫画、『サーキットの狼』がきっかけを作った“スーパーカーブーム”が日本列島を縦断してから半世紀ほどの歳月が過ぎ去った。現在も自動車趣味に没頭する永遠のスーパーカー小僧であれば、当時を懐かしく思う反面、あれ以来クルマを通じて周りの誰も彼もと盛り上がれる瞬間が訪れていないことに寂しさを覚えるかもしれない。あの頃スーパーカーに夢中だった仲間たちはいったいどこに行ってしまったのだろうか――。 スーパーカーブーム以降、自動車にまつわる流行として、強いて言えば1980年代後半から1990年代前半にかけて、F1ブームというものがあった。それこそ街を往くフツーのOLのお姉さま方であってもセナの名前くらいは知っていたハズだ。しかし、あれはホンダの参戦と、それ以上に分かりやすいドライバー同士の軋轢、人間模様が相互作用してのことで、スーパーカーブーム時のクルマと言う“ハードウェア”に皆が夢中になったのとはちょっと種類が違ったかもしれない。 スーパーカーブームは外国車が対象でありながら、実は日本固有の現象であったというのは良く知られるところ。無論、王者フェラーリの365GT4BBや512BBに挑むチャレ