【第35回・日本海クラシックカーレビュー】ヒスイのまち糸魚川の老舗イベントは大盛況のまま歴史に幕をおろす
世界ジオパークのまちで鉱石ヒスイのふるさとでもある新潟県糸魚川市の博物館「フォッサマグナミュージアム」で毎年恒例となっているイベント、「交通安全フェア・日本海クラシックカーレビュー」が今年は9月6日(日)に開催された。
今年で35回目を迎えたこの老舗イベントは、1974年以前に生産された国内外の自動車というレギュレーションで、毎年のことながら参加枠130台はすぐに満杯になってしまう人気ぶり。糸魚川市や地元クラシックカークラブが中心となって運営するこの催しに全国津々浦々から集まるコレクションたちは、バラエティ豊かでオーナーからたっぷりと愛情を注がれたクルマばかりなのだ。

開催当日の全国各地では雨が降っているのに糸魚川エリアだけは晴れているという主催者の強運ぶりはお見事。強風のため本部テントはキャンセルとなったものの、開場早々にほぼ全台が指定エリアに収まってスケジュール通りに9時30分から開会となった。本部前にはトヨタ・スポーツ800と希少な2000GTがテーマ車として並び、「交通安全フェア」にふさわしく地元・糸魚川警察署による新潟県警の白バイ&パトカー(今年は三菱GTO)が展示され、イベント限定トミカの販売ブースには早くも行列ができていた。
現代の軽自動車よりもさらに小さい国産コンパクト系モデルたち

毎年このイベントの取材に訪れて驚くのは、近隣から来場するギャラリーの多さだ。エンスーな紳士たちはともかく、老若男女・カップル・ファミリーを問わずにこれほどクラッシクカーが浸透している地域は珍しく、来場者たちは30台が糸魚川市内を巡る恒例プログラムのジョイフルラリーのスタートを見送り、会場内のクラシックカーを間近で楽しみながら、ミニカーやアクセサリーが並べられたオートジャンブルで掘り出し物を探しつつ、フード販売のケータリングコーナーを巡るなど忙しそう。


毎年エントリーを欠かさない欧州車勢は今年もグッドコンディションでご来場だ。
日産車が多めだが、いすゞ、マツダの国産スポーツカーたちもエンスー紳士の注目を集めた。

ミュージアム前に展示された2002年日本GPで佐藤琢磨選手が駆って入賞を果たしたF1ジョーダン・ホンダFJ12は早くも人だかりができ、フォッサマグナミュージアム内のホールでは、佐藤琢磨選手が着用していたヘルメットやF1マシンのミニチュアカーが展示され注目を集めた。





タレントの山咲みうさんによる「F1グランプリドライバーズパレード」では、F1日本GP鈴鹿サーキットでF1ドライバーを乗せてパレードしたシェルビーコブラ427とオースチンヒーレースプライトMK1、ディムラーSP250のオーナーによる車両解説やその当時に乗せたF1ドライバーとのエピソードを披露。会場内では来場者を乗せてパレードランを再現した。
日産(ダットサン)ばかりでなくトヨタ車もなかなかのラインナップ。
バリエーション豊かなヨーロッパ車たちは眼福モノだ。

まさにコンテンツ盛りだくさんな地元お祭りの賑わいとなった第35回日本海クラシックカーレビュー。午後の閉会式ではカーグラフィック誌に寄稿する沼田亨さんやオールドタイマー甲賀精英樹編集長、小社カーマガジンの元編集長である長尾盾さんが審査員を務めたコンクールデレガンスの表彰式が行われ、受賞者にトロフィーが贈呈されて今年のイベントは幕を閉じた。
全国各地からこのイベントを目指して集結。自走でのエントリーも珍しくないのだ。
なお、この日本海クラッシクカーレビューは、この35回をもって一旦終了することが発表されたが、代わりに同会場で11月1日(日)にネオ&クラシックスポーツカーを集める「糸魚川クラシックスポーツカー」を、2027年の5月には「クラッシクカー・ミーティング」の開催する予定とのこと。詳しくは糸魚川市観光協会まで。