[ナカジ~のティーポ的コラム14] 観るだけで楽しいK4-GPのプロトタイプカー
お盆の時期に富士スピードウェイで行われるK4GP 10時間耐久レース。軽自動車を使った、アマチュアドライバーが気軽に参加できるレースですが、軽自動車のエンジンを積んだプロトタイプカーのようなマシンも多数参加しています。見るだけでも楽しいこうしたマシンをご紹介!
ティーポ読者にはお馴染みのK4-GPに出場する、往年の名車をオマージュしたレプリカマシンや、レース界の重鎮が本気で作ったプロトタイプカーは、見れば見るほどその凝った作りに感心してしまいます!
ティーポでは、編集長の310が毎回のように出場し、レポートを掲載していたので、K4-GPのことは皆さんよくご存知のことと思います。20年以上前に、富士スピードウェイに近い須走にあった、レーシングカーコンストラクター・マッドハウスのマッド杉山さん(2017年に逝去)が始めた、アマチュアでも楽しめる楽しい耐久レースです。
310は何度も優勝したことがある上に、昨年の10時間耐久、そして今年の10時間耐久を連覇しており、このレースの第一人者の一人と言えます。
私ナカジ~は、20年程前に一度場内放送を担当したことがあったのですが、昨年8月の10時間耐久で久しぶりに実況アナウンサーとして参加し、とても楽しい体験をさせていただきました。そして今年も、なぜか解説役として場内放送とライブ配信に参加させていただきました。
もちろん自分で運転するのが楽しいイベントなのでしょうが、私にとっては様々なプロトタイプカー風の参加車両を見るのが最高に楽しいのです。というのも、往年のプロトタイプカーをオマージュしたマシンや、老舗コンストラクターが作った本気のマシンなど、見ていて本当に飽きないのです。






Tipo2007年1月号と11月号でレポートした、K4GPのレプリカマシンたち。
実はティーポでは、2007年1月号でマッドハウスが作ったシャパラル2Hレプリカと、システムサイエンスが作ったフォードGT40レプリカを私が取材してレポートしています。また2007年11月号では、やはりマッド杉山さんが作ったポルシェ917LHレプリカを、今は亡き川合央助さんにレポートしていただいています。シャパラル2HとフォードGT40は今も現役で走っていますが、ポルシェ917LHは長くイベントに姿を見せていないようです。
それでは今年のK4-GP 10時間耐久レースに出場したプロトタイプカーたちを、昨年出場していて今年出ていなかったマシンも含めて、ご覧いただくことにしましょう。凝りに凝った完成度の高いものもあれば、手作り感満載のものもありますが、そこがこのイベントの楽しいところ。写真でお楽しみください。




1976~77年のメイクス選手権やル・マンで活躍した、ポルシェ936と935のレプリカ。936は本誌310もドライブした優勝マシンで、ベースは日産ザウルスJr.。935はスズキ・カプチーノを改造した力作で、ナンバー付きの公道仕様。






前日行われた5時間耐久レース出場車を含めると、かなりたくさん出場していたポルシェ908/3レプリカ。ベースはこれもザウルスJr.。10時間レースに出場した#193号車は4灯ライトとリアウイング付で、ヨーストレーシングが走らせた908/4に近い感じ。


よくこの車種を選んだなと思える、1969年のCan-Amカー、ポルシェ917PAのレプリカ。ベースはヴィバーチェ。実車に配されていPORSCE AUDIのブルーのストライプがあれば、よりインパクトがあったかも。

ポルシェは人気があり、356レプリカのケロヨンR号(ザウルスJr.ベース)や、昨年出場していた935-78モビィディックを6輪にしたようなLOSTMANS 936LMなんてマシンも!



フェラーリ512Mのレプリカは、フォーミュラカーをベースに作られたもので、ドアの開き方まで実車に忠実。

ル・マン初制覇60周年のフォードGT40のレプリカ。以前ティーポでご紹介した個体と同じタイプで、凄く凝った作り。


マッド杉山さんがサンバーをベースに作ったシャパラル2Hレプリカ。凄い再現度!

これもサンバーがベースのロータス23Bレプリカ。ボディは本物から形取りして作ったそう。


トヨタ7(1969年の5Lエンジン車の日本Can-Am仕様)レプリカの「ヨタシチ君」。ベースはライバル日産のザウルスJr.。


#19号車はホンダ・ビートがべースのシェブロンB19レプリカ。車名は「シェビロン」でスポンサー名は「UNI-SEX」&「日本トロンボーン」と、パロディ心いっぱい。#501は手作り感満載のトヨタTS050風マシン。#265は顔だけジャガーXJR-14風。


昨年出場していた(今年は不参加)、アルファロメオTipo33 TT!2のレプリカ。ベースはフォーミュラKeiで、これまた凄い再現度。


由良拓也さんの「ゆたらく屋」がエントリーする「カルボナーラ MCS50」。オリジナルのフォーミュラカーをベースにカーボンボディを搭載。車名は「カーボンならムーンクラフトへ」の意味とか。ヘイローまで備わる、さすがの作り込み。


童夢が製作したTEAM-T Syntium 参号機。これまたさすがの完成度。



ザウルスJr.のシャシーにホンダS600のエンジンと、本物から形取りしたS600のボディを搭載した力作。エンジンはミドに横置きされるので、ty久在地はかなり前にある。来年からS600エンジンの使用が認められなくなるのだとか。


昨年参加していた(今年は別チームが使用)ホンダS660ベースの初代NSXレプリカ。遠目だと本物にしか見えない。
K4-GP公式サイト https://k4-gp.com/
Text & Photo:中島秀之