令和のRC人気の主役。求められて40年ぶりの復活

令和のRC人気の主役。求められて40年ぶりの復活

自転車の前カゴに入らない超弩級サイズ

1980年代後半、タミヤRCブーム真っ盛りの頃、

当時、小学校の低学年だった私もRCを手に入れた。

初めて手にしたマシンはビッグタイヤのランチボックスである。

本当はホーネットが欲しかったので、内心ガッカリしたのだが

オフロードコースよりも庭先や公園、道端がメインの遊び場所である小学生。

バギーよりもビッグタイヤを買い与えた親の選択は正しかった。

友達同士で持ち寄って遊ぶ道端の“RCグランプリごっこ”はスピードよりも走破性。

私のランチボックスは仲間たちのバギーやオンロードよりも輝いていた。

そんなある日。いつもの溜まり場に友達が持ってきたのが『クラッドバスター』。

自転車の前カゴに収まりきらず、後ろの荷台に紐で括りつけられてきた

大きさだけで、小学生が腰をぬかす超弩級のモンスターマシンだった。

1/10RC クラッドバスター(2026)

RCブームとはいえ、あの頃まだ小学生だった私たちにとって

お小遣いでは到底手の届かないマシンが存在していた。

ホットショットやアバンテがその代表モデルだがクラッドバスターもその一つ。

初めて間近で見たクラッドバスターはとにかくデカかった。

細かい仕様など、自慢げにウンチクを語る友人の声など聞き流し、

ただただ圧倒されていたものである。

今こそ、クラッドバスターが生きる時代

「とにかく大きかった」という思い出ばかりが残る

クラッドバスターが40年ぶりに復活を果たすにあたり、

改めて、その仕様を見直してみる。

タイヤは直径165mm(ちなみにランチボックスは直径115mmで50mmもデカい!)

全長480mm、全高は340mm(ランチボックスは全長385mm・全高225mm)

そのサイズはタミヤRCで最大級。さらに各タイヤに2本ずつ、合計8本のコイルスプリングを装着し、前輪・後輪それぞれをギアトレイン方式で駆動させるモーターを2つ搭載したツインモーター仕様。

ボディはシボレーのピックアップトラックをモチーフとし、アメリカで人気の

“モンスタートラック”のマシンをイメージしているのだが

ボディサイズはもちろん、サス8本にモーター2基ってもはや規格外。

文字通りのモンスター級である。

巨体なボディなら小回りの効く機敏な走りで対抗してやろう、と思ったところで

クラッドバスターには前後タイヤを逆方向にステアできる4輪操舵システム(4WS)が

採用されており、巨体に似合わぬ機敏なコーナーリング性能まで兼ね備えている。

今思えば数十年前のRCブームは、マシンが主役だった。

現代まで残る人気の定番モデルたちが次々と登場し、子供たちはそのかっこ良さと、

4WDや高性能というスペックに憧れを抱いた。そんな性能面でクラッドバスターは

他を圧倒するラスボス的存在として、子供たちの度肝を抜いたのである。

時を経て、令和のRC人気。

ブーム再燃といえる、その秘訣はRCマシンそのものではなく、

楽しみ方の幅が広がったことが要因だ。ただレースでスピードを競うだけじゃなく、

ジャンプしたり、障害物を乗り越えたり…そんな多彩なフィールドに対応する上で

クラッドバスターの性能を本領発揮するシーンは今こそ、溢れている。

40年の時を経て、再販されるのには理由がある。

圧倒的な存在感と走りで、今度は自分が仲間たちの度肝を抜いてやりたい。

アクスルハウジングと一体化した前後の密閉式ギアケースにモーターを搭載したギアトレイン方式を採用。駆動力とともに1つのサーボで前後のタイヤを逆方向にステアさせる4WSシステムで旋回能力も高い。

樹脂製で強度の高いアクスルハウジングをリンクアームで支えるリンク式リジットアクスル仕様のサスペンション。各輪に2本、合計8本のダンパーを備えたヘビー・デューティーな足回り。タイヤは直径165mmの中空ゴム製Vブロックパターン。

スチール樹脂製のボディにフロントグリルなど各部にメッキパーツを採用。ヘッドライトは別売りのLEDライトを組み込むことも可能。ロールバーの5連補助ランプがアメリカンなイメージを醸し出す。

株式会社タミヤ