【Tipoニューイヤーミーティング出展社情報】SYMPHONIC PARTSの最新技術でヒストリックカーの走りをアップデート
2026年2月1日(日)に開催する、Tipoニューイヤーミーティング with CIAO! FesTrico 2026。その会場にブース出展していただける各社を順次紹介していきます。
ヒストリックカー向けのアフターパーツブランドとして、2025年2月に誕生した「SYMPHONIC PARTS(シンフォニックパーツ)」。彼らが手がける製品は、日本の名だたるメーカーと共同開発され、最新技術を用いてヒストリックカーを“今の基準で気持ちよく走らせる”ことを目的としている。いわば、現代のセンスで旧車をアップデートする“レストモッド”的なアプローチだ。現在リリースされているアイテムは2つ。いずれも機能性を最優先したプロダクトである。

ひとつ目は、セブン用に開発された「EDFC5アクティブサスペンション」。サスペンションメーカーのTEIN(テイン)と共同開発したもので、96段階に及ぶ減衰力調整を各ダンパーへ自動制御する機能を持つ。Gセンサーによる姿勢検知に加え、ジャーク(躍度)感応自動制御モードを搭載。状況に応じて最適な減衰力を瞬時に割り出し、例えば左旋回時には右側を硬くして姿勢をフラットに保つなど、アクティブサスペンションの効果により、コーナリングをコントローラブルな方向に導いてくれる。乗り心地重視にも、走り重視にも自由自在にセット可能で、シーンに応じたキャラクターを引き出せるのも魅力だ。




【96段階という細かな調整で最適な走りを提供する】サスペンション専門メーカーのTEINが開発した「EDFC5」は、ダンパーの減衰力調整をモーターで自動制御。Gセンサーやジャーク制御、スピード制御といった各種センサーによって、1/100秒単位で制御している。96段階という幅広い調整領域を持つことで、様々な路面や走りに対応することが可能だ。専用のコントローラーで、コクピットから簡単に操作ができる。ストリートからサーキットまで1000kmを超えるテスト走行を経てセットアップされた。価格:50万円。
実際の走行では、荒れた路面では不安定なミューに応じて細やかに減衰の調整が行われ、サイクルフェンダー越しにサスペンションが細かくストロークしている様子が確認できた。ペースを上げて連続コーナーに差しかかると、旋回時に全てのダンパーが適切に調整され、ロール量が抑えられていくのが分かる。0から96段階まで、1段刻みでセット可能なため、サーキットではハード側、一般道ではコンフォート側といった使い分けも容易だ。

もうひとつのアイテムは「ヨシムラ4輪用TMR-MJNキャブレター」。その名の通り、ヨシムラが長年にわたり磨き上げてきたバイク用キャブレター技術を4輪に最適化したものだ。キャブに対し主に垂直方向にGがかかるバイクとは異なりクルマでは横Gにより生じる燃料オーバーフローや油面暴れを抑制するディープフロートを専用開発。全体のサイズは非常にコンパクトで、スロットルにはスライドバルブを用いているので、レスポンスの良い吸気と心地良いサウンドを両立している。



【ヨシムラが長年培った技術と経験がいかされている】ヨシムラによる長年の経験と技術によって、4輪用としても使えるよう2輪用TMRキャブをベースに専用開発。フロート部分を25mm深く設計することで、あらゆる方向からのGに対応。どんな走行状況でも、安定した性能を発揮する。SYMPHONIC PARTSがテストした都内から標高1700mまでジェッティングの変更なく走ることができるのも大きな魅力といえるだろう。インマニさえフィッティングできれば、取り付けは至って簡単という。様々な車種に取り付けが可能だ。
このキャブを装着したロータス・ヨーロッパに試乗すると、まず始動性の良さに驚かされた。キーをひねると一発で始動し、アイドリングも安定している。標高1700m付近までジェット調整不要というメンテナンスフリー性も特筆ポイントだ。ウェーバーとは明らかに異なるサウンドは新鮮そのもので、コンパクトなキャブ本体のおかげでエンジンルームの眺めもスッキリして見える。

両アイテムに共通するのは“走りの質”が確実に向上すること。ヒストリックカーの持つ魅力や個性を損なうことなく、現代の技術で走りをアップデートする。そんな新しい楽しみ方を提示するのが、SYMPHONIC PARTSの考え方なのだろう。ヒストリックカーをより深く、よりファンに味わうための選択肢として、こうした現代技術の活用は、これからますます広がっていくはずだ。
SYMPHONIC PARTS https://okjapan.jp/recommended/2025/01/22/symphonicparts/
Text : 佐藤考洋 Photo : 山本佳吾 ティーポ 404号(2025年12月5日発売)より転載