ライバルはRAV4とアウトランダー! BYD日本導入モデル第5弾のSEALION 6を発表

ライバルはRAV4とアウトランダー! BYD日本導入モデル第5弾のSEALION 6を発表

「地球の温度を1℃下げる」を掲げて次世代自動車を展開する、BYDの国内導入モデル第5弾となるスーパーハイブリッドSUV「BYD SEALION 6(ビーワイディー・シーライオン・シックス)」がこの12月1日から発売を開始。同日にBYD Auto Japan主催の報道発表会が東京・品川で行われた。

この「BYD SEALION 6」は、全長4775×全幅1890×全高1670ミリのミドルクラスSUVで、モデル名「SEALION=アシカ」の通りBYD海洋シリーズに共通するシャープで存在感のあるOcean X Faceデザインを採用。ブラック基調にブラウンを組み合わせたインテリアには、15.6インチ高精細ディスプレイを備えた最新インフォテインメントシステムを搭載し、前後ともヒーター/ベンチレーション付き電動スポーツシートやステアリングヒーター、遮音ガラス、ワンタッチ開閉式パノラミックサンルーフといった充実ぶりだ。

国内初導入となるBYD独自開発のスーパーハイブリッド「DM-i」で"電気を主役にした”プラグイン・ハイブリッドSUVは、極めてインテリジェントなモード制御によって、日常使いではほぼすべてEVとして走行し、中速走行時ではエンジンで発電するシリーズHVに、長距離ではエンジン駆動にモーターパワーが上乗せされるパラレルHVになることで、より効率の良い走りを実現。日本仕様は、1.5リッターNAエンジン搭載で航続距離1,200Kmを超えるFWD(税込398万2000円)と、1.5リッターターボエンジンを組み合わせ、0‐100Km/h加速5.9秒を誇るAWD(税込448万8000円)の2グレード展開となり、ジャパンモビリティショー2025での国内初披露を経た先行予約で、約300台(11月末時点)の申し込みがあったようだ。

発表会の冒頭に登壇したBYD Auto Japan代表取締役社長の東福寺厚樹氏によれば、同社は「Eモビリティをみんなのものに」をスローガンに「航続距離」「充電」「価格」といったBEVにおける日本の壁に向き合ってきたとコメント。加えてこのSEALION 6のライバルに三菱アウトランダーやトヨタRAV4、ハリアーHVを指名するなど、新型PHEVモデル導入への自信を表わしていた。

発表会のために来日したDMシステム開発責任者の鲁超(Lu Chao)氏は、BYD独自開発の大容量リン酸鉄ブレード型バッテリーと電制化した冷却システム、圧縮比15.5のアトキンソンサイクル専用エンジンを組み合わせたスーパーハイブリッドDM-iといった先進テクノロジーは、自動車産業の「師」と重要視してきた日本市場でも成功の展望があるとコメントした。

国際モータージャーナリストの清水和夫氏を交えたパネルディスカッションも行われ、BYDが誇る先進テクノロジーやPHEVの開発実績といたアドバンテージを如何なく披露するなど、中国ブランドへの不安を払拭するに足る内容のプレゼンテーションであったといえる。

BYD Auto Japan https://byd.co.jp/e-life/cars/sealion6/