第6世代となる次期型ルノー・クリオが独ミュンヘンのIAAモビリティ2025で発表された!

第6世代となる次期型ルノー・クリオが独ミュンヘンのIAAモビリティ2025で発表された!

ガラリと変わったエクステリアデザイン
第6世代となるルノー・クリオ(日本名ルーテシア)が、ドイツ・ミュンヘンで開催されているIAAモビリティ2025でワールドプレミア披露されました。名車5(サンク)の後継モデルとして、1990年に初代クリオが登場して以来35年間に渡りルノーの主力モデルとして、累計販売台数1700万台を記録したベストセラーの最新世代モデルです。

まず目を引くのは大きく変わったエクステリアだ。サイズは先代より全長+67mm、全幅+39mm、全高+11mmと一回り大きくなりました。ホイールベースは+5mmで、プラットフォームは先代同樣CMF-Bを使用する。伸びやかなフォルムと、クーペさながらの滑らかなルーフライン、そしてリアエンドに向けて絞り込まれコーダトロンカを彷彿とさせるストンと落ちたリアエンドが特徴的。そして何よりフロントマスクは刷新され、ロサンジュが並ぶグリルやブラックアウトされたヘッドライトが個性的。先代(日本では現行モデル)の柔和なファミリーフェイスから一転、新しいルノーは全体的に精悍な印象に見える。

広々とした室内はスッキリとしたデザイン
インテリアはドライバー正面、そしてセンターにそれぞれ10インチのディスプレイをレイアウト。Google純正のインフォテインメントシステムと直結しており、最新のGoogle MapsやGoogle Assistant、さらにはGoogle Playストア経由のアプリ利用が可能だ。シフトのセレクターをステアリングコラムへ設置したことで、センターコンソールには大きなスペースを確保。使用頻度の高い操作は物理スイッチを設けるなど、シンプルなデザインと利便性をバランス良く調和。
リアシートのスペースも拡大された他、ラゲッジスペースの容量もクラストップレベルという。ボディが大きくなった恩恵がしっかり活かされている。

E-Techフルハイブリッドと1.2ターボに注目
本国では多彩なパワートレインをラインナップするが、注目はやはりE-Techフルハイブリッドだ。1.6リッターエンジンに2基のモーターを組み合わせ、システム出力は160psを発生。クラッチレスのマルチモードATによる独自の制御により、街中ではEVのスムーズさ、高速ではエンジンとモーターを巧みに使い分ける効率の良さを両立する。ジーリーとルノーが設立したホース・パワートレインによる新開発1.2リッター直噴ターボは115psを発生。こちらにはマニュアル・トランスミッションが用意される。
現地では今年年末からデリバリーがスタート。来月にはフェイスリフトされたルーテシアが発表されるそうなので、この第6世代が日本への導入されるのは早くても2027年以降とみて良いだろう。エスプリ・アルピーヌの設定はあるものの、R.S.に変わるようなスポーツモデルは恐らく設定されないだろう。新型クリオのアルピーヌ版(スポーツグレード)も見てみたいと思うファンも多いのではないだろうか。