クルマ好きなティーポ読者とじっくり交流できた!「ティーポ創刊400号記念ニューイヤーミーティング」開催報告

みんな、来てくれて、ありがとう!  そんな感謝の言葉しか思い浮かばない、素晴らしいイベントとなった「ティーポ創刊400号記念読者ミーティング」は、晴天の2025年1月26日(日)、神奈川県川崎市にある複合スポーツ施設のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu横広場および等々力球場前広場を会場に初開催。当日は古今東西の新旧名車&国内外の珍車たちが250台以上も大集合してくれたのだ。 ここでは開催当日の模様とエントリーしてくれたクルマを可能な限り掲載しているので、ページの最後までご覧になって欲しいです。

クルマ好きなティーポ読者とじっくり交流できた!「ティーポ創刊400号記念ニューイヤーミーティング」開催報告

みんな、来てくれて、ありがとう! 
そんな感謝の言葉しか思い浮かばない、素晴らしいイベントとなった「ティーポ創刊400号記念読者ミーティング」は、晴天の2025年1月26日(日)、神奈川県川崎市にある複合スポーツ施設のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu横広場および等々力球場前広場を会場に初開催。当日は古今東西の新旧名車&国内外の珍車たちが250台以上も大集合してくれたのだ。
ここでは開催当日の模様とエントリーしてくれたクルマを可能な限り掲載しているので、ページの最後までご覧になって欲しいです。

Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu横広場および等々力球場前広場を会場として開催。広大なエリアなのだが、受付スタートからすぐに参加車両で埋め尽くされた。
自動車メディアで活躍中のティーポ&J'sティーポの歴代スタッフが大集合。ティーポに長期連載エッセイを寄稿いただいているレーシングドライバーの太田哲也さんも駆け付けてくれたのだ。

改めて説明すると、1989年創刊のティーポは、2025年1月発売号で創刊400号を迎えた。クルマ趣味を探求する自動車専門誌として、国内外・新旧を問うことなく趣味性が強いさまざまなクルマを扱ってきたが、今回の読者ミーティングに参加してくれたみなさんの愛車をみると、ティーポの誌面づくりの成果が見事に反映された多種多彩なクルマだらけだ。

インディ500での日本人初となる勝利やフォーミュラワンでの活躍など、日本のモータースポーツ史を語る上で欠かすことができない、レーシングドライバーの佐藤琢磨選手がトークショーに登場。実はティーポでは佐藤琢磨さんによる試乗インプレッション記事を掲載したこともあるのだ。
著書「The GT-R”My philosophy and my original technologies"(ネコ・パブリッシング刊)」の発売を機に、日産R35 GT-Rの生みの親である水野和敏さんと、R35の開発ドライバーを務めた鈴木利男さんがゲスト出演。スペシャルトークセッションでは当時の開発秘話で来場者を楽しませた。
会場では著書を購入していただいた方々を招待した、The GT-R出版記念ミーティングも開催。著者である水野和敏さんと鈴木利男さんとの懇親ランチと本の手渡し会が催された。
ラジオパーソナリティのレーサー鹿島さんが自身の番組「FMドライバーズ・ミーティング」を公開収録。トークゲストはティーポ編集長310と「YU.SR500/愛車のある暮らし」やインスタを通じてクルマやバイクのあるライフスタイルを発信するYUさん。
ティーポ創刊編集長の山崎さんや二代目の嶋田さん、現編集長の310(佐藤)をはじめ、ティーポ歴代スタッフが編集部員時代の面白エピ ソードを披露(主に嶋田さん)。後列左から橋本洋平、山田弘樹、佐藤考洋、三宅康朗、前列左から石井昌道、中島秀之、嶋田智之、山崎憲治、まるも亜希子(敬称略)。みなさんモータージャーナリストとして活躍中ですね。

読者の皆さんが乗ってきてくれた愛車がイイ意味でバラバラで、会場となったとどろきスタジアムは、新旧イタフラはもちろん英国車にドイツ車、国産スポーツカーといった古今東西の名車・珍車で埋め尽くされた。こうした読者のみなさんにティーポは支えられているのだなぁ……。

ウレシイことに200台超がエントリーしてくれたが、参加チケットが早々に完売してしまったこともあり、自慢の愛車で参加できない読者が続出したそうな。しかし、そのような状況でもあきらめないティーポ読者の皆さんは近隣の有料パーキングに名車・珍車を駐車し、徒歩で会場を訪問してくれた。公共交通機関を使って参加してくれた方々もたくさんいたので、本当に感謝カンシャなのであった。

元ティーポ副編集長の「ナパ」ことミヤケヤスオさんが、お家芸である「じゃんけん大会」スキルを披露。現役時代を彷彿とさせる見事な仕切りで読者ミーティングを盛り上げてくれた。

もちろん読者への感謝イベントということで、アトラクションとして自動車メーカー、インポーター各社からティーポ読者が好きそうなモデルを提供いただいてタッチ&トライ試乗会を行った。参加者自らがステアリングを握って会場周辺の一般公道を試乗してもらうプログラムということで、こちらも受付開始から希望者の行列ができたことは言うまでもない。

ルノージャポンはメガーヌR.S.ウルティムを使った4輪操舵機構「4コントロール体験」を実施。ティーポOBのジャーナリストが助手席で解説するという贅沢なプログラムだ。

そして、今回のティーポ創刊400号記念イベントに際しては、さまざまな協賛社がブースを設けて来場者を楽しませてくれたのだ。ホント感謝しかないです……。

マツダは現行のNDロードスターの他、NA 、NB、NCといった歴代ロードスター各モデルを展示。つねに人だかりが絶えない「クルマ好きホイホイ」状態だった。いかにも趣味心を大切にするマツダらしくて好感度マックス!
日本で独自のポジションを築き上げた質実な生活ツール的MPVのカングーと、対照的に洒落込んだハイブリッドクーペSUVのアルカナ・エスプリ・アルピーヌを用意したのはルノー・ジャポン。どちらもフレンチ濃度が高い最新モデルだ。
エスシーアイが展示してくれたのは、戦前からの歴史を誇るモーガンと、そのルーツをロータス時代の1957年まで遡るケータハム・セブン。どちらもコンセプトと見た目はほぼ不変だが、モーガン・プラス4とケータハム・セブン340Rはいずれも最新技術を搭載した英国製ピュア・スポーツなのだ。
ステランティスジャパンのフィアット・ブースにはロングセラー500の後継を担う600eと、”ドルチェヴィータ”なライフスタイルを提案するドブロを展示。どちらもキャラが立っており、特に 「EV食わず嫌い」も振り向く600eはデザイン力の勝利だ。

また、ティーポが懇意にしていただいているタイヤメーカーやパーツメーカー、スペシャルショップにもジョイントしていただき、最新パーツ&アクセサリーの展示や即売会で会場を盛り上げてもらったのだ。

輸入車用アクセサリーであるコードテック製品のマー ケティングと販売を行うコードテック CAMは、快適なカーライフが楽しめるアクセサリーブランド「core OBJ」のアイテムを提案。
ブレーキシステム市場をリードするイタリアのブレンボは、クルマの制動力をアップグレー ドできるブレーキディスク やキャリパーなどをティーポ読者に披露した。

また今回は、新旧英国車向けに開発されたパーツを披露するメーカーとスペシャルショップが数多く参加してくれた。旧車に最新技術が搭載できるという目からウロコなアイテムはブリティッシュ・ライトウェイト・スポーツカー愛好家たちの注目を集めたのだ。

ロータスを中心に英国ヒストリックスポーツカーを得意とする埼玉の老舗ショップ、ベンオートは2台のヒストリック・レーサーを展示。 白い47GTは、昨年逝去した自動車画家Bowさんの愛車だった個体とのこと。
ニュージーランド直輸入の良質かつ個性的なクラシックカーをデリバリーしているブリーズは、1962年式のヒルマン・インプなどでティーポ読者を熱くさせた。
ミニカー用吊り下げクリアケースなどを販売している笑栄では、ホット ウィールやトミカリミテッドといった小スケールミニカーを販売。クルマ好きはミニカー好きでもあるのだ。
創業100年以上!を誇る老舗としてミニカー好きに知られる国際貿易はKBマート名義で出展。自社オリジナルブや輸入品など多様なモデルカーを販売。会場限定のお得なアウトレットも大人気。

当日のエントラントの中から、現編集長310とナカジーがセレクトした個性的なクルマで参加のおふたりにティーポ賞を贈りました。

スペシャルショップやオーナーズクラブがメンバーを集めて参加してくれました。こうしたイベントを交流の場として活用してもらえるのは主催者冥利に尽きるというものです。


レポートの最後に、今回のティーポ創刊400号ニューイヤーミーティングに参加いただいたオーナーの中から、本誌ライター陣が注目した方々にコメントをいただきましたので紹介しましょう。皆さんティーポ読者なだけにクルマへの偏愛っぷりがハンパじゃありませんね。

エスプリV8の髙橋基夫さんは、これまで何台もロータスを乗ってきたファナティック。現在もエランS2などを持つ。「エスプリV8 はスタイルが最高に良く、GTカーとして魅力がある。ロータスは乗り比べると面白いです」
イタフラ好きになったのは、ティーポの影響と話すRyouさん。愛車はA112アバルトのエンジンが載る初代パンダ。「パンダって、プリミティブでシンプル、これでイイという割り切りがいいですよね」
塚原さんファミリーのセブンは本誌の創刊100号で取材を受けた個体そのもの。「ぼくも若い頃 ティーポに影響を受けました。次の世代に引き継がれるべき雑誌だと思います」と嬉しいコメント!
1998年式のアルファロメオ146で参加 の高橋さん一家。以前はアルフェッタGT にも乗っていたというイタ車好き。趣味性と実用性とのバランスから選んだ1台。こだわりのボディカラーも素敵。
シトロエンDS、2CV、アルファロメオSS、 デュエット、アストンマーティンDB6など 総勢30台を所有しているという鈴木さんは、ご近所用として昨年の秋に購入 したシムカ1000で参加。
5 年ぐらい前に購入した1994年式のプジョー205Siで参加してくれたプジョー好きのあべさん。初めてのクルマが以前から気になっていた205とのことで、代車を安く譲ってもらったそうだ。
様々な派生モデルが生まれたスプリジェット一族のひとつがこちらヒーレー・スプライトMk.1ベースのアシュレイGT。「エンジンや足まわりにも手を加えてます」とオーナーの小澤俊晴さん。
1967年式VWタイプ1で参加のハービーさんは、遠路はるばる栃木は那須塩原から。何台かの空冷フラットフォーを乗り継いだ後、こちらの個体とは四半世紀 近いお付き合いとのこと。
106 S16、306カブリオレ、サクソVTS などが歴代の遊び用、メガーヌ2 、カングー2が歴代の家族用だったかじゅさん。 今は家族用のトゥインゴ3 、遊び用の 208GT&ツインエア500Sを愛用中。
初代フィットのMTを経て2019年にクサラを購入。タコ足、ワンオフのセンターマフラー、106用ホイールを前所有者から引き継ぎ、新品の前照灯を自身で入手したが、もったいないので保管中。
黄色いエミーラで参加した岡本さん。「ロータスは初所有です。エンジンを積む最後のロータスになると思い購入し ました。運転してもとても楽しいです。目立つのがイイですね」と大絶賛。
「1990年式のヴァンテアンです。1992 年に尾山台のJAXで新車購入して以来ずっと乗っています」と語ってくれた オーナーの中村光志さん。家族との思い出も詰まった懐かしのフレンチ超特急。
パンダやカングーを乗り継いできたBstmizさんの愛車はアバルト595コンペティツィオーネの限定モデル“スティー レ”。新車で購入以来サーキット走行なども楽しまれているそうな。
2010年に新車購入という髙橋聡さんのセブンは車幅が広い超希少なCSR350。「少年時代にセブンを知り、いつか買いたいと思ってました。クラシックなカタチと機敏に動くところが魅力ですね」。
イタリアのFRが欲しいと思い、ビトルボ系のデザインも好みとあって1998年式のギブリⅡを昨年夏に入手した SubaraPさん。「パーツが出なくなってきましたが、今後も頑張って維持しています」
「新車で購入して以来ずっとアシとして使ってます。2CVにETCを取り付けたのはこれが日本初かも」と語る森谷一敏さんの 二馬力は1986年式。GSやBXにも乗ってきた生粋のシトロエンフリークだ。
「前開きドアでの乗降がこだわりのポイント。車体正面がガバッと開く丸みを帯びたボディがイセッタと似ていますが、BMW600のスタイリングが気に入ったので購入しました」というさとうさん。
以前911カレラ3.2の88アニバを愛用していた森田学さんは、2016年にシムカ1200Sクーペを購入。2013年にフランスでボディ、エンジン、ミッション、足まわり、配線等をフルレストアした個体だ。
ポルシェやNSXなどを所有する桑原英児さんは、「壊れなくて速いから」と選んだモーガン・プラス6で参加。ケータハムのツーリングについていけるほどのコーナリングと加速性能が良いとのこと。
本誌381号の表紙を飾りインプレッ ションも掲載されたルノー・サンク。掲載誌を持参してくれたオーナーの山田清人さんは「ティーポは特別な雑誌です」と語ってくれた。
最初にスーパー7を買ったのは40年ほど前で、現在のセブンは2001年に購入した4台目という田代敦久さん。「ティーポはずっと読 んでいます。スーパー7の “クルマの原型のよ うなデザイン” がとても気に入っています」とのこと。
「雪道での強さ、高品質がサーブの魅力」と語る若きオーナーのしょーへーさん。ティーポについても「クルマの文化を伝える雑誌。こうしてイベントを続けてくれるのも有難いです」とコメント。
以前乗っていたプントの配線がショートしたため、主治医のところに有ったパンダ 100HPを購入。16インチホイールはOZ のウルトラレッジェーラ、タイヤはダンロップのル・マン ファイブを装備。
2013年式のフィアット500Cで参加の高山正寛さんは、ご存知の通り自動車ラ イター界の重鎮。「なんか楽しそうなのでプライベートで来ちゃいました」と、大先輩にそう言っていただき恐悦至極。
鮮やかなグリーンの1996年式 ZETEC-Rに乗る新井茂之さん。購入に関しては、ティーポに大きな影響を受けたと話す。7の魅力は「ダイレクト感や音とにおい、走りの楽しさです」と教えてくれた。
かつてAX14TRSやBX19TRi/19TZiを愛用していた永野然次さんは、大手インターネッ トオークションで2002年に購入した 1987年式シトロエンCX25GTIをアシにしている。部品はドイツから入手。
2020年の末に1975年式のGS(セミオートマ)を買った山北拓史さんは美大を卒業 しており、CXにつながっていくGSのデザ インとハイドロニューマチック・サスの乗り味が好きなのだという。
以前はBMWミニに乗っていたというゆきさんが6年前に手に入れた1971年式の バンデンプラ・プリンセス。ご存知 ADO16一族の”一番豪華担当”。ご夫婦 でその優雅な風情を楽しんでいる。
美大時代の同期とイベントを楽しんだ中野さん。1971年式914の助手席に座っ ていたのは、元ティーポ編集部の浅石くん(現ル・ボラン)。クルマのみならずカメラも ドイツ製が好きなのだという。

創刊400号という節目に実現できた大規模なミーティング。現場で直接触れ合うことができたティーポ読者の皆さんの熱量には励まされました。ティーポはまだまだ愛されていますね。できることなら、こうしたニューイヤーミーティングを来年以降も続けていきたいと思いますが、皆さん来てくれますか?

Text : 高桑秀典/ 長尾 循/ 遠藤イヅル Photo : 佐藤正勝/ 奥村純一/ 宮越孝政/ 佐藤亮太 Special Thanks : Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu