【ガレージライフ】SHOP&GARAGE 四国にガレージの新しい風を吹き込む、 理想の空間を提案する設計事務所

四国の玄関口、香川県高松市に多くのガレージを手がけてきた『ARCADIA Design 』 ガレージが併設されたオフィス兼ショールームをクローズアップしよう。

【ガレージライフ】SHOP&GARAGE 四国にガレージの新しい風を吹き込む、 理想の空間を提案する設計事務所
高松市郊外の高速道路のインター「高松西IC」にほど近い交差点に鎮座するARCADIA Design のオィフィス兼ショールーム。レンガ張りの建物とレッドシダー張りのガレージが融合した、ビジュ アル的にも興味をそそられる施設だ。

香川県高松市。人口41 万人をかかえる都市で、ガレージをはじめ、住宅、店舗、リノベーションを得意とする『ARCADIA Design(アルカディアデザイン)』。高松西インター近くにあるショールームを訪問した。代表を務めるのは櫻井さん。今までに数多くのガレージを手掛けてきたGarageLife 誌でもおなじみのガレージライフオフィシャルディーラーだ。

香川県は、世帯あたりのクルマの保有台数が1.3台と全国平均を上回り、持ち家の割合が7 割を超えるという統計からも、ガレージの需要が高い地域と言える。また、雑貨屋やカフェ、美容室などが多いことから、おしゃれなものに対しての意識が高い地域性であることもうかがえる。こうした背景を持つ香川県に、自分だけの理想郷(アルカディア)を実現できる設計事務所として、『ARCADIA Design』はオープンした。さらに、そのアイデアが余すことなく盛り込まれたショールームを訪問した。

『ARCADIA Design』のガレージスペースは、EG Wayoutの排出システムを常設。ガレージスペースにはガレージ好きにはたまらない遊び心をくすぐられるアイテムの数々がディスプレイされている。

代表の櫻井氏いわく、「ガレージにクルマを収納するだけでなく、趣味や憩いの場としての機能を持たせると、新しいライフスタイルが始まります」と、ショールームに隣接する形でガレージも展示。レッドシダーの外壁で覆われた強固な鉄骨構造のガレージには、サーフボードや、革細工やDIY の材料や工具、釣具やアウトドアのアイテムなど、実用性と趣味が散りばめられた空間を演出している。また、住宅との連結により、二階の掃き出し窓から、ガレージの屋上バルコニーへアクセスが可能な点も、実際の展示で体感できる。

そして排気ガス排出システム『EG Wayout』の正規代理店にも登録。ガレージにはノーマルタイプEG075 の展示もあり、そのシステムの実力も確認が可能。マフラーの形状に合わせてアタッチメントが対応している他、タイマー付きの稼働制御スイッチにより、入出庫に合わせて排気のスケジュールが管理できるなど、充実の機能を実際に体験できる。

また、ガレージ内の壁はOSB 合板が張り巡らされ、一部に取り付けられた有孔ボードに工具や部品を吊るせるようになっている。スタッフはこの空間で実際に製作作業を行ってきたそうで、ただのディスプレイにとどまらず、実際の使用している感じを見て触れて確かめられるのがこのショールーム最大のメリットであると言える。

随所にアイデアが散らばっていて、ガレージづくりの参考になる要素が満載。櫻井さんやスタッフにガレージづくりについての細かな相談にのってもらうことも可能だとか。「ただ、ガレージの建物を提供するのではなく、その空間を使った暮らし方や、楽しみ方を一緒に提案できたらいいですね」。という櫻井さんの言葉通り、このショールームとガレージにいると、そこで楽しむ住人の姿が浮かんでくるから不思議だ。この感覚は一般的なモデルハウスや住宅展示場では得られない。モノづくりの基本でもある「作り手自身が本当に気に入ったものでなければいいモノとは言えない」を正に体現した場所であると感じた。

2010 年式アルファ・ブレラと1998 年式クーペフィアットが収まるガレージ。約65㎡のガレージ は2 台クルマが入っても、作業したり、くつろぐスペースが確保される。

そのほかにも、置かれているキッチンや家具はほとんどが自作オリジナルであったり、こだわりのキッチン家電や、オリジナルの雑貨がさりげなく置いてあったりと、筆舌に尽くし難い魅力が溢れているこのショールーム。螺旋階段や手すりなどの建築材料から、庭や外構といったエクステリアまでカバーしてくれる点も心強い。高松西インターを降りてすぐの交差点にあるという好立地からも、今後四国のガレージシーンを塗り替える存在になる日も近いだろう。

ARCADIA Design

香川県高松市中間町459-1
phone/087-813-7230
www.arcadia-design.co.jp
営業時間:9 〜18 時

photo/Shintaro-MIYAWAKI