【ガレージライフ】クラシックカーには木造ガレージ。 壁面をカスタマイズしてアクセントに

木製2×4のシダーガレージには、 フォードのクラシックカー2台とヴィンテージ・ハーレーが。 いずれも、『LANDSCAPE KESHIKIYA 』Yさんの愛車だ。 ガレージも個性的に仕上げられていて見ごたえある展示場となっている。

【ガレージライフ】クラシックカーには木造ガレージ。 壁面をカスタマイズしてアクセントに
防犯上の理由からサイドにドアを設けな かった木製シダーガレージ。 サイズは 5800mm ×7400mm で、スチール製の電動オーバードアが設置されている。

茨城県ひたちなか市で創業約20 年になる『LAND SCAPES KESHIKIYA』 。外構工事から、植物の​提案などエクステリア全般を行ない、ガレージなどの設計、建築なども手掛けている。今回、展示場に新たに建築したのが『ジェイスタイルガレージ』が発売しているシダーガレージ5800mm×7500mm サイズをオーダーメイドで依頼して、自社にて施工している。​​​​​​​​​​​​​​​
​ジェイスタイルガレージが販売しているシダーガレージはカナダ製の材料を使い、日本で加工をしているため日本に適合するように調整されているほか、湿気などがある日本に合わせて外壁にはレッドシダーを使用 。レッドシダーは水に腐りにくいメリットが​​​​あるほか、外壁のラフな雰囲気で塗装を施し、耐水性を上げているのがシダーガレージ。2×4 による木製ガレージのため日本全国同じ商品を提供が可能というキットガレージである。
2022 年2月に竣工した2 台のクルマが入るシダーガレージを竣工後、エクステリアの外壁レッドシダーにはオリンピックマキシマム・ソリッドタイプ塗装を施し、植栽側にはオリンピックマキシマム・クリアタイプで仕上げている。

レッドシダーの外壁は、アンティークシルバーとソリッドの2 色を塗装。 植栽に合わせ て塗り分けをしたそうだ。

また防犯上理由もあり、シャッターからの出入りを基本としガレージドアは設けていない。窓に採用されたのは木製サッシペアガラスを入れ、上下にスライドさせることで開閉することが可能。
ガレージシャッターには木目模様にエンボス加工されたスチール製の断熱材が入ったガレージドアが採用された。

基礎にやや勾配を設けることでガレージ内に雨水が進入しないように対策。 ガレージシャッターは、スチール製ガレージドアを選んでいる。
木製のペアガラスサッシ2 枚が装備されたシダーガレージ。 床面のモルタルはクリア塗装仕上げ。 サーフボードを保管するラッ クが設けられている。
天井を見上げると木製ガ レージの強度を保つ、トラ スを確認することができる。 屋根には断熱材を入れて、構造を隠すために 杉材が貼られている。


インテリアの壁面はY代表のアイデアでモルタル仕上げ。これはスタッドに石膏ボードを貼り、下地を塗ったあとに1mm にてモルタルを2 回施工。クリアの防塵塗装をしてモルタル仕上げにすることで高級感を演出したという。ベースが石膏ボードのため壁面にディスプレイされたパネルはピンで固定することが可能。

ガレージに用意されたカウンターも木製であり、モルタルの塗装により石のように仕上げ統一感を図っている。このガレージは『ジェイスタイルガレージ』の茨城・ひたちなか展示場として見学も可能となっている。

木製で造作したカウンターもモルタル仕上げの左官 で仕上げている。 ヴィンテージのヘルメットとアーティスト NUTS 氏のポスターが額装される。


ガレージにはオーナーがドライブしている1929 年式モデルA と1974 年式フォード・ブロンコが入っていた。1929 年式モデルA ロードスターは、かつてア
メリカのボンネビルで開催されていたソルトフラッツレースに出場していたクルマで、日本に輸入したマシンを山崎さんが手に入れている。先日、茨城県大洗
で開催された160m を競うビーチレースにも参戦するなどHOTROD マシーンを満喫している。
またアーリーブロンコはオクラホマ州の納屋で眠っていたクルマで、オリジナルを重視して専門店にてレストアされたマシーン。サーフィンに行くために購入したクルマで当時の純正色ジャイアングリーンのオリジナルペイントが残されている。インテリアも当時のマテリアルもオリジナルなど、実にコンディションのいい1974 年モデル。

アメリカのソルトフラッツレース・ボンネビルに出場していたというヒストリーのある1929年式フォード・モデルA ロードスターと1974 年式フォード・ブロンコ。コンディションは抜群にいい。
モデルAと当時のモデルを復元した 1975 年式ハーレー・ショベル。 ソファはアメリカで購入したアンティーク。

簡単なストレート6エンジンの調整ができるように工具もガレージに装備。 本格的なカスタマイズは専門ショップに依頼している。


『LANDSCAPES KESHIIYA』では、ほかのモデルのガレージの見本が見学できるほか、植物の取り扱いもしており、自宅のシンボルツリーのヤシの木やドライガーデンに最適なアガベやユッカなどの植栽もしており、外構に関する相談も可能という。木製のガレージ建築時の参考にも参考になので、ひたちなかの『LANDSCAPES KESHIKIYA』の展示場まで足を延ばしてみるのも悪くないだろう。木製ガレージ・シダーガレージの見学が可能となっている。

ヤシの木をはじめ、世界の希少種までを取り扱う植物も自社にて管理している。また外構となる石などのストックもありエクステリア全般に強い。北関東地域まで設計・施工を担当。

PLANNING DATA                                施主●Yさん
所在地●茨城県ひたちなか市
竣工●2022 年2月                             構造●木造2×4 工法
敷地面積●約2000 坪
ガレージ面積●45㎡
外装●レッドシダー                               内装●モルタル仕上げ
愛機●1929 年式フォード・モデルA ロードスター
1974 年式フォード・ブロンコ
1975 年式ハーレーダビッドソン・ショベル 他

OWNER'S CHECK
一番気にいっているところは?

木製の2×4ガレージは工期が短くできるので大変気に入っています。外壁のレッドシダーなどは、経年変化が楽しめるのは木製ならではと考えています。

                                                                  ちょっと失敗したところは?

可能でしたらもう少し大きいのもよかったかもと思います。


読者へのアドバイスを!

いろいろなお客様に、ガレージを提供していきたいと考えています。

展示場は茨城県ひたちなか市足崎1468-55
phone/029-275-3368までアポイントを。

Photo/Masatake-ISHIKO