ヒスイの町の「糸魚川クラシックスポーツカーフェスタ2025」に懐かしの国内外スポーツカーが集まった
日本の国石である翡翠(ヒスイ)とクラシックカーの町として数々のイベントを実施している新潟県の糸魚川市では、これまでの「糸魚川ネオクラシックカーフェスタ」に代わる新しいイベント「糸魚川クラシックスポーツカーフェスタ2025」を、去る11月1日(土)に同市の“石の博物館フォッサマグナミュージアム”で開催。5月の連休に行われた「クラシックカーミーティング」や全国各地から130台以上を集めた9月の「日本海クラッシクカーレビュー」に続くイベントの第3弾となるが、今回からエントリー資格を「2000年頃までに生産されたネオ&クラシックスポーツカー」としてイベントのテーマを明確にしたようだ。
地元行政や地域振興会、商工会議所、観光協会、糸魚川クラシックカークラブと町ぐるみで取り組むイベントなだけに、来場者もクルママニアというよりはご近所の熟年層からファミリーまで幅広く、まさに地元のお祭りを楽しんでいる様子が印象的だ。エントリー枠は近隣地域のエンスージアストらでいっぱいになったようで、会場に並んだ多彩な国内外スポーツカーは、希少なコレクションというよりも身近で懐かしいクルマたちが多く、参加モデルたちをざっと見ていくと、ルーツとなるダットサン系とZ31、32、33型が並ぶフェアレディZはスポーツカーデザインの変遷を見るようで興味深く、ハコスカ、ニューマン、セブンスというスカイライン勢は憧れのラインナップ。「技術の日産」を象徴する全盛期のモデルたちだ。
ホンダのエスロクはクラシックカー相当だが、初代NSXやS2000がもはやネオクラ世代というのは感慨深い。根強い人気のホンダ・ビートやスズキ・カプチーノといった軽スポーツカーも懐かしく、ここにオートザムAZ-1がいないのはちょっと残念。とはいえ、マツダ勢にはコスモスポーツにサバンナRX-7、RX-7(FD3S)、NBロードスターがエントリーしていた。
イベント常連と思われるヨタハチとTE47スプリンター・トレノGTを筆頭にしたトヨタ勢は、ハチロク・レビンやAW11&SW20のMR2と、その後継のMR-S、A70型スープラといった懐かしのラインナップが嬉しい。
もちろん輸入車も多彩で、もっともエントリーが多かった英国車では、オースチンヒーレーにMGA、ディムラーSP250、ジャガーEタイプ、ロータス・エリートといった常連のクラシックスポーツに加えて、比較的新しいTVRタスカンやMGF、ロータス・エランが面白い。ロータス・ヨーロッパやロータス・エスプリはさすがの人気ぶりである。
ドイツ車勢も、空冷のポルシェ911カレラたちやV12気筒のBMW850ci、メルセデス・ベンツSLと魅力的なラインナップ。フェラーリ348tbと458イタリア、アルファ・ロメオ155は鮮やかなイタリアンレッドが集まった。フランス車は超希少なルネ・ボネ・ジェットが、アメ車ではF1パイロットたちのサインが入ったシェルビー・コブラ427がエントリーしていた。
ゲストの山咲みうさんと事務局の大久保さんとの掛け合いが面白い「Sound of Engine」では、ピックアップしたクルマのエンジンサウンドを披露。
会場内には新潟県警のマツダRX-7(FD3S)とトヨタ・クラウンのパトカーも展示されたほか、おなじみボンネットバス試乗会や地元B級グルメのブラックやきそばほかフードの提供も行われ、幸運にも雨予報を退けた連休初日のイベントを盛り上げていた。ちなみに来年もこの「糸魚川クラシックスポーツカーフェスタ」は11月の初旬に開催する予定とのこと。
終了式では参加者全員に抽選で記念品が配られた。
問合せ:糸魚川市観光会 TEL 025-552-1742